コミュニティスクールと地域学校協働活動の一体的推進

団体名:よりしま魅力化推進協議会
代表者:笠原宏之 所在地:浅口市 設立年:2019年 メンバー数:16名
助成年度:2022年度 教育文化活動助成(3ヵ年助成)
  • 地域探究学習「よりしま学」
  • ワークショップ「地域防災について学ぶ」
  • 地域学校協働活動「漢字検定」
  • よりしま!みつけ隊「キャンプ」

活動の目的

これからの学校は、予測が困難な変化の激しい社会に、どのように向き合い、どのような資質・能力を育成すべきか、教育課程を工夫し、教育活動を展開する必要がある。また、寄島町は、少子高齢化、人口減少が進んでおり、将来の地域の担い手が減少している状況にある。
そのために、地域の方々と共に、地域に開かれた教育課程「よりしま学」を継続し、また学校園・家庭・地域の信頼関係を深め、三者の教育力を相互に高め、共に子どもたちの豊かな学びと育ちの創造を目指すことを目的とした活動をした。

活動の内容及び経過

○地域に開かれた教育課程「よりしま学」を通して自己肯定感を高める指導方法の工夫について研究した成果をもとに作成した手引き書をもとに実践を積み重ね、効果検証を行った。
○中学生や地域住民の出番づくりをした。
・赤ペン先生、読み聞かせ、アッケシソウを守るボランティアなど(中学生)
・アサガク防犯教室、ふるさと学習サポートなど(地域住民)
〇 地域貢献活動を目的として結成した、小・中・高校生グループ「よりしま!みつけ隊」の活動を継続した。

活動の成果・効果

〇 「よりしま学」を通して、自己肯定感の向上に及ぼす効果をi-checkで見取った。その結果をみると、「自分にはよいところがある」の項目で、76%→78%へと向上した。また、学校評価において「寄島のことが好きである」81%→83%へと伸びたことも成果といえる。地域の方とかかわりながら学習を積み重ねる中で、地域のことが好きになり、自己肯定感の高まりにつながっていると考えられる。
〇 地域ぐるみで子どもの学びをサポートする体制により、子どもや教職員の意識や行動の変容につながり、さらに地域の方々の行動力にもつながっている。人が人を呼び、若い世代から高齢の方まで新たなボランティアの輪が広がり、地域に緩やかなネットワークが構築され、継続している。
〇 「よりしま!みつけ隊」の地域貢献活動は、地域のために、自分たちで考え行動する力や、問題解決力、コミュニケーション力、自己有用感など非認知能力の向上や、ふるさとを誇りに思う気持ちの高まりへつながっている。また、小中高校生と、サポートする大人の縦のつながりが深まり、子どもと大人で寄島を元気にしようとする地域の活性化への大きな一助となっている。

今後の課題と問題点

・「社会に開かれた教育課程」については、教職員のベクトルを合わせ、地域の方とともに持続可能なものとしていかなければならない。
・コミュニティ・スクールに関しては、メンバーが代わっていく中で、教職員や学校運営協議会委員の目的意識や当事者意識の向上を図る必要がある。
・地域学校協働本部では、地域CNやボランティアの高齢化が課題である。

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