糸あやつり人形劇団「つきみ草25周年記念公演」人形劇備中神楽

団体名:糸あやつり人形劇団「つきみ草」
代表者:妹尾薫 所在地:瀬戸内市 設立年:1997年 メンバー数:8名
助成年度:2022年度 教育文化活動助成
  • 仲田利治氏から譲り受けた未完成の人形
  • 制作中の人形
  • 「大蛇退治」のあやつり練習
  • 「つきみ草25周年記念公演」後の挨拶の様子

活動の目的

平成9年に当劇団を立ち上げ、瀬戸内市邑久町出身の糸あやつり人形師故・竹田喜之助氏の人間性と彼が残した人形に魅せられ、彼が情熱を注いだ糸あやつり人形を後世に継承するとともに、糸あやつり人形の技術や良さを広めていくことを目的として活動してきた。「人形劇備中神楽」創作の経緯として、令和3年度に仲田利治氏とのご縁がうまれ、人形劇備中神楽の話が進んだ。仲田氏は人形で備中神楽を舞いたいと作りかけたが高齢により叶わず、氏の後輩である岡村三平氏に人形を託された。そして我々がその人形を完成させ意思を引き継ぎ、今回の記念公演として「人形劇備中神楽」を上演することを目指した。

活動の内容及び経過

☆令和3年2月、新見市の仲田利治氏から未完成の人形を譲り受ける
☆令和3年4月から、完成した人形を観ていただくため、人形作りに精を出す
☆令和4年1月、仲田氏が亡くなり、直接お会いしての人形披露は叶わなかった
☆6月、備中神楽社の方3名から舞の所作指導を受けたり、鳴り物などを収録をした
☆6月から31回(内指導者のもと7回)操りの練習をする
☆11月13日(日)アマチュア定期公演にて「人形劇備中神楽」(国譲り)を上演
☆12月11日(日)13:30~15:30瀬戸内市中央公民館ホールにて「つきみ草」25周年記念公演を開催
上演演目:「三番叟」「アラジンと魔法のランプ」 「人形劇備中神楽」(大蛇退治)の3演目
観劇者数:約310名

活動の成果・効果

これまで25周年の歩みの中で、瀬戸内市の偉人「竹久夢二」「竹田喜之助」「古武弥四郎」「宇喜多直家」などを人形劇で紹介。また子ども対象の「ごんぎつね」「かぐやひめ」「さるかに物語」「わがままなリブシェ姫」など計15演目を創作し、上演してきた。今回、人形劇で備中神楽は初めての体験で不安もあったが大きなチャレンジであった。公演当日は、子どもから大人まで約310名の来場者があり、笑い声が聞こえる中、最後まで楽しんで観劇していただいた。その中には備中神楽の関係者や仲田利治氏のご子息も観劇された。観劇者からの感想として、備中神楽がとても分かりやすく親しみを覚えたという声もあった。今回、人形劇で備中神楽を演じるチャレンジは私たちの大きな喜びだった。

今後の課題と問題点

人形劇界の中でも糸あやつり人形の操作は難しい。その中で我々は、瀬戸内市が生んだ糸あやつり人形師竹田喜之助を顕彰するために、あえて糸あやつりにこだわってきた。ましてや、初体験の備中神楽の所作は、人形で表現するのは難しいことだった。ゆえに練習量を重ねてきた。その中で、仲田氏が備中神楽を人形劇で舞うという志を、我々が引き継いで発表できたことはとても深い縁を感じた。世間一般に受け入れてもらえるのか不安ではあったが、思わぬ会場の反応に、今後の活動が楽しみになってきた。人形劇備中神楽が、新見市と瀬戸内市の架け橋となり、人形劇と備中神楽に新風を吹き込むことができたらと願う。

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