地域の課題を「自分事」とし、地域の魅力を世界と結び付けた

団体名:蒜山ミライ会議
代表者:永田浩史 所在地:真庭市 設立年:2020年 メンバー数:15名
助成年度:2022年度 教育文化活動助成
  • キャンプ場まとめサイト班取材中
  • 郷同料理班 開発中
  • 蒜山ミライ会議①
  • 蒜山ミライ会議②

活動の目的

地域・行政・高校の連携を強化し、プロジェクトに参加したすべての人の、「持続可能な社会の主体的構成者」としての資質・能力を育成し、目の前にある課題を「自分事」として捉えることができる人材、ひいては中山間地域・地方都市の活性化を担うキーパーソンとなることができる人材を育成することを目的としている。

活動の内容及び経過

5月〜10月上旬
・フィールドワークを通して、地域の魅力と課題を収集。
10月中旬〜12月中旬
・キャンプ場まとめサイトProjectと郷同料理Projectの活動開始。
・地元中学校と協働し、「茅刈り」を企画、運営。(草原景観保全、茅の商品化について考え、身近なSDGsの取り組みについて学んだ。)
1月〜3月
・成果発表会と、地域との意見交換会「蒜山ミライ会議」の準備。
・大雪のため延期になった成果発表会、「蒜山ミライ会議」の開催。
・活動の振り返りとまとめ、次年度への接続。

活動の成果・効果

・キャンプ場まとめサイト班は、この活動を通して、地域の観光、環境客(東大名誉教授鷲谷いづみ氏が公開講座で言及された語。環境を目的に訪れる観光客のこと)について「自分事」として捉えられるようになった。また、この成果は、真庭のイベント紹介サイト「ManiColle」に(協力いただいたキャンプ場の許可が取れ次第)掲載予定である。
・郷同料理班は、紛争当事国のウクライナを、「食」という文化から理解できないかと模索した。ウクライナ人女性2人ともリモートで交流し、ウクライナ料理の実際を教えてもらった。試行錯誤の末、地元食材を用いたオリジナルのピロシキを開発し、「蒜山ミライ会議」において参加者に振る舞い、好評を博した。この活動を通じて、「平和でなければ美味しいものも味わえない」と感じ、平和の大切さに改めて気づくことができた。

今後の課題と問題点

・「地域の未来を『自分事』として捉え、協働して『最適解』を見つける」、という地域全体の意識改革という点においては、今も発展途上にあることは否めない。「地域の未来を担う『次世代』とは、若者だけでなくすべての地域住民です。」と、本校地卒業生は言う。その『次世代』一人ひとりが、地域の魅力と課題を意識して行動していくことが必要である。

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