放課後スペースINBaseを拠点として、中高生のやりたいを実現する活動を行った

団体名:特定非営利活動法人f.saloon
代表者:藤村元 所在地:備前市 設立年:2017年 メンバー数:10名
助成年度:2022年度 教育文化活動助成
  • INBaseでガラスアートにチャレンジする中学生
  • 高生校が企画した音楽祭 300人の地域住民が参加
  • 地域のお祭りで謎解きイベントを実施
  • 地域交流スポーツ大会をInstagramで宣伝する様子

活動の目的

岡⼭県備前市をはじめとする中⼭間地域では、主に10代の⼦どもたちが⾃⼰実現や社会参画を実⾏するための機会が都会と⽐べて⾮常に少なく、そこにむけて教育を提供する機関が学校や塾くらいしかないのが現状である。また過疎化・⾼齢化がすすむ中でナナメの関係を築く第3者との出会いも確保しづらい状況になっている。そのために、10代の⼦どもたちが⼤⼈と出会い、⾃らの視野を広げるような特別な体験を提供したり、⾃分たちの発案でなにかを実⾏することを⽀援したりする。これにより、⼦どもたちが⾃⼰実現や社会参画の喜びを知り、将来に希望をもって⽇々学び遊べるようになることを⽬標とする。

活動の内容及び経過

弊団体が運営するユースセンター「放課後スペースINBase」を拠点として、中高生の「やりたい!」を実現する伴走活動を行った。
・2022年5月21日、22日CMづくり
・7月18日好きな漫画を語る会
・8月17日ガラスアート制作
・8月27日ハンドメイドアクセサリーの出展
・9月17日地元祭りでの謎解きイベント実施
・10月15日、16日備前焼祭りにハロウィンカフェの出店
・11月12日木の葉舞い踊る音楽祭
・12月24日地域交流スポーツ大会
・22年12月~23年3月伊部駅南口イルミネーション
・2月5日高校生主催のロボットプログラミング教室
・3月4日、5日片上ひなめぐりに出店
・3月19日桜咲き誇る音楽祭
また、スペースは月曜~金曜の14時~19時にオープンし、その中で中高生をはじめとするユースが思い思いの活動や遊び、学びを行う機会を提供した。

活動の成果・効果

まずユースセンターを平日毎日オープンすることができたことで、多くの中高生に認知が広がり、活動の幅がかなり広がった。場所の利用からはじまってやりたいことを実現させる子もいれば、誰かの活動に乗っかる形で場所に関わり、場所を利用するようになる子など、場所が毎日あいていることでさまざまな興味関心やライフスタイルをもつ中高生とともに活動することができた。また、活動を通して、中高生だけでなく我々自身もさまざまな大人や地域社会との接点をもつことができ、そのつながりをきっかけにさらに中高生伴走のためのフィールドや人脈が広がった。
また、さまざまな活動が展開されていく中で、地域や保護者にも場所の認知が広がり、多くの支援を受けることができたとともに、さまざまな場所で活動の話をさせていただく機会をいただくことができた。

今後の課題と問題点

活動の幅が広がっていく中で、浮き彫りになった課題が活動の持続性(資金面と人材面)である。この活動を継続的なものにしていくためには当然スタッフの人件費をはじめとして場所の固定費やその他細々した消耗品などを購入する資金が必要であるし、中高生の活動に丁寧に寄り添うためにはそれなりの人数の人材も必要である。現在はさまざまな助成金や制度を活用しながらなんとか運営しているが、これを今後永続的なものにしていくためには、資金と人材を自力で生み出して循環していく仕組みを上手に作り出していかなくてはならない。

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