地域に開かれた教育課程「よりしま学」を研究・開発
団体名:よりしま魅力化推進協議会
代表者:笠原宏之 所在地:浅口市 設立年:2019年 メンバー数:17名 助成年度:2021年度 教育文化活動助成
代表者:笠原宏之 所在地:浅口市 設立年:2019年 メンバー数:17名 助成年度:2021年度 教育文化活動助成
活動の目的
これからの学校は、予測が困難な変化の激しい社会に、どのように向き合い、どのような資質・能力を育成すべきか、教育課程を工夫し、教育活動を展開する必要がある。また、寄島町は、少子高齢化、人口減少が進んでおり、将来の地域の担い手が減少している状況にある。
そのために申請活動では、地域の方々と共に、地域に開かれた教育課程「よりしま学」を開発し、また学校園・家庭・地域の信頼関係を深め、三者の教育力を相互に高め、共に子どもたちの豊かな学びと育ちの創造を目指すことを目的とした活動をしました。
活動の内容及び経過
○昨年度開発した地域に開かれた教育課程「よりしま学」の実践・検証・改善を行い、さらに「よりしま学」を通して自己肯定感を高める指導方法の工夫について研究した成果をもとに、手引き書を作成しました。
○中学生や地域住民の出番づくりをしました。
・赤ペン先生、読み聞かせ、アッケシソウを守るボランティアなど(中学生)
・アサガク防犯教室、ふるさと学習サポートなど(地域住民)
○地域貢献活動を目的とした、小・中・高校生グループ「よりしま!みつけ隊」を結成し、活動を開始しました。
活動の成果・効果
- 「よりしま学」を通して、自己肯定感の向上に及ぼす効果を見て取りました。その結果をみると、実施後は、自分の考えを伝えたり、課題解決のための工夫をしたりする項目に大きな意識の変容が見て取れます。自己肯定感が高まったと考えられます。
- 地域ぐるみで子どもの学びをサポートする体制により、子どもや教職員の意識や行動の変容につながり、さらに地域の方々の行動力にもつながっています。人が人を呼び、若い世代から高齢の方まで新たなボランティアの輪が広がり、地域に緩やかなネットワークが構築され始めています。
- 「よりしま!みつけ隊」の地域貢献活動は、地域のために、自分たちで考え行動する力や、問題解決力、コミュニケーション力、自己有用感など非認知能力の向上や、ふるさとを誇りに思う気持ちの高まりへつながります。また、小中高校生と、サポートする大人の縦のつながりが深まり、子どもと大人で寄島を元気にしようとする地域の活性化への大きな一助となります。
今後の課題と問題点
- 「社会に開かれた教育課程」については、持続可能なものとしていかなければなりません。
- コミュニティ・スクールに関しては、教職員や学校運営協議会委員の目的意識や当事者意識の向上です。
- 地域学校協働本部では、地域CNやボランティアの高齢化が課題です。