島内交流事業の企画運営・島民と若者の交流となる畑の継続

団体名:飛島ガーディアンプロジェクト
代表者:日置幸 所在地:笠岡市 設立年:2018年 メンバー数:11名
助成年度:2021年度 教育文化活動助成
  • 刺繍講師による刺繍教室
  • マフラー作り
  • 育海の子供たちと夏野菜の手入れ
  • 島民に教わりながら植えます

活動の目的

血縁関係や昔からの因縁による島民間の蟠りがあると、行事や事業をスムーズに行うことが難しい。また、長期間にわたる関係の拗れは修復不可能と言われていた。
(2020年度)そこで、よそ者であり、5年以上の交流をしてきた我々なら間に入り交流事業を設けることで島内の空気が変わるのではないかと思い、定期的に島内での交流事業を企画・運営することにした。島民が好きな裁縫や料理、お茶会を行い、島民の楽しみを作り、若者や島外の関係者との繋がりを維持しようと思った。

活動の内容及び経過

2か月に1度のアミューズ会(お楽しみ会)を企画・運営。また、7月・2月には外部より講師を招き、本格的な刺繍教室や編み物教室も開催。飛島公民館主催の文化祭(11月)では、作品を展示。2020年度より始めたガーディアンファーム(畑)は当初の4倍の広さまで広げた。2021年4月に飛島学園より開校した「フリースクール育海」でも不登校や学校に行きづらい小・中・高校生と一緒に畑の活動ができた。

活動の成果・効果

2020年に代表日置が集落支援員として始めたアミューズ会は、2021年度よりメンバー槇田に引き継ぎ、島民もより一層アミューズ会を心待ちにしているようだった。日常の一部となり、恒例化した。コロナ禍で不安も多かったが、「アミューズ会だけは続けてほしい」という要望が多かった。ガーディアンとして運営することで若者の関われる人数も増えた。定期的に顔を合わせるので、健康状態の把握もしやすく、気軽に声掛けもできるようになった。畑では、昨年より豊作だった作物を島民へ配ることができた。

今後の課題と問題点

一番の課題は、費用。特に、アミューズ会の運営は、道具や材料にお金がかかる。運営をしていく中で、公民館長や主事が、予算面で補助してあげようかと提案してくれたので、公民館との協力を今後は図っていきたい。しかし、公民館長や主事は任期が決まっているので、誰が責任者になっても関係が良好に進むような仕組み作りをしなければならない。中心となるメンバーも多くないので、多方面への配慮をしながら企画運営できる若者の育成も課題だ。

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