旧旭竜幼稚園を利用し、子どもの居場所を実施できた(主協力団体として)
代表者:岡田直子 所在地:岡山市 設立年:2019年 メンバー数:11名 助成年度:2021年度 教育文化活動助成
活動の目的
閉園した岡山市立旭竜幼稚園を活用し、未就園児親子、子ども、地域の方の居場所を作る。核家族が多く、世代間交流が少ないため、地域住民の交流の機会を設け、顔が見える関係づくりに貢献する。
活動の内容及び経過
2019年12月より、旭竜コミュニティーハウスを利用して、未就園児親子対象の遊び場を開き、親向けのワークショップや講座を主催した。その活動がきっかけとなり、2020年4月、旭竜幼稚園にて岡山市子育て広場「旭竜子育て広場」が開設された。そして、旭竜連合町内会主催の「旭竜子どもの居場所」協力団体として、2021年7月〜2022年2月まで週に1回程度、旭竜幼稚園の跡地を活用した居場所づくりに参画。イベント提案や広場スタッフとして活動した。マルシェも規模を大きく開催できた。また、高島公民館共催の、岡山市民間子育て広場ネットワーク通称「つながる子育て」では、岡山市内外からの参加があり、広場同士でのつながりも広がった。
活動の成果・効果
この2年間の活動が認知されてきたことで、町内会と連携がとれるようになり、多世代で参加できるイベント開催ができるようになった。マルシェでは地元の方を中心に200人もの参加者に来ていただき、大盛況だった。活動に賛同してくださる地元の方々から、物資や人手で援助いただいている。子どもたちには自由な遊び場、大人には仲間づくりができる居場所が提供できてきた。中学生ボランティア、主任児童委員など、地域の協力も得られるようになったことは、今年度の大きな成果である。また、実績が評価され、地元の後押しもあり、来年度は念願だったNPO法人まんなかとして、旧旭竜幼稚園を岡山市から借りることが決定した。
今後の課題と問題点
幼稚園を借りることはできる予定たが、1日5000円ほどの使用料を岡山市に支払う必要がある。無料貸与でなく、使用料を払うということは、市の財政負担を軽減することにもなるので、持続可能な社会に向けて、私たちが知恵を絞らなければならない。跡地利用の実績を作るために、活動資金、人件費、賃借料などの大きな課題に直面している。困難を抱える家庭にも参加してもらうために、低料金、または無料の開催を目指している。そのため他事業での収入を考えている。2021年度の活動を通して、産後うつ、不登校、ヤングケアラーなどもよく話題に上がってくるようになり、こういった問題に向き合うための団体運営が課題である。