勝間田高校と連携し高校生と農業の魅力を伝える様々な活動の実施・発信

団体名:アグリ魅力化志援会
代表者:本行才泰 所在地:勝央町 設立年:2020年 メンバー数:7名
助成年度:2021年度 教育文化活動助成
  • スイカ収穫
  • サツマイモ収穫
  • 冬野菜収穫
  • 参加者で土壌改良牛糞散布

活動の目的

現代の日本の農業問題(農業就業者人口減と高齢化・耕作放棄地の増加・食糧自給率の低下等)は深刻な状況にある。この状況を解決するためには、農業就業者人口を増やすことと農業及び農業を支える産業の基盤整備が急務である。
この内、農業就業者人口の減少についてであるが、現代の子どもたちの農業に対するイメージがあまり魅力的でない現状であり、将来就きたい仕事の選択肢に農業が挙がらない子どもたちが多い。そこで、地元勝間田高校の高校生と連携し、農業が魅力的でやり甲斐のある仕事であることを伝えるために、地元若手農業者の協力を得て農業の魅力を伝えるPVの制作・配信を行ったり、実際播種から収穫までの一連の流れを体験的に触れたりすることにより、若者の農業に対するイメージに影響を与え、将来の職業選択に食料関連産業への就業が候補となればと考える。さらに、この活動を通して将来的に農業就業者人口増等日本の農業問題解決に向けた一助となる。

活動の内容及び経過

  1. 助成決定後、改め本会を招集し、活動について確認した。
  2. 昨年取り組んだPV制作に加え、「体験型PJ」「学習型PJ」「遊び型PJ」「交流型PJ」の5つのPJを企画し、実施するための手立てを行うこととしたが、内「交流型PJ」については、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み令和3年度は中止とした。(※PJはプロジェクトの略)
  3. 「体験型PJ」については、4月より体験イベントを行うに相応しい立地・広さ等を検討しながら用地確保を行い、勝央町役場前の農地(949㎡の町有地)を確保、5月下旬より活用を開始した。以後スイカ収穫・冬野菜苗定植・サツマイモ掘り・冬野菜収穫等を子どもたちと行い、イベント的に焼き芋や豚汁なども同時に地元の方の協力を得ながら楽しい時間となった。
  4. その他のPJについてはスポンサー探しや小学校との調整等を行い令和4年度実施する。

活動の成果・効果

本プロジェクト(以下PJ)の活動を通して、次のような成果・効果があった。

  1. 前年度から継続のPJであり、勝央町や勝間田高校との連携については、さらにPJの内容を共有することができ、昨年度以上の協力を得ることができた。また、地域振興・農業への注目等についても貢献できる内容であり町長を含め理解をいただいている。
  2. 地域の方と農業振興やその未来について語る機会が増え、より親密な関係性を構築することができた。また、昨年度のPV出演者とも継続的な関係性を構築できている。
  3. 本PJに参加する高校生も増え、学校での学びを本PJで活かす活動や、この活動を通して学校での学びの深化に繋がることもあり、学校教育にとっても有効な活動となっている(学校関係者談)。
  4. 少しずつ本PJの輪も広がり、令和4年度よりJAから農業資材の無償提供も決まった。今後も人的・経済的支援の輪を広げ、地域の取り組みに発展させていく。

今後の課題と問題点

  1. 学校教育と連携するにあたり、コロナ禍の影響が大きすぎた。特に学校外部人材との交流については気を遣っている。しかし、徐々に様々な教育活動が再開され、特に屋外での活動については令和2年度と比べ緩和されたと感じている。体験PJについては農作物の作付け計画もできており、どれだけ地域の子どもたちを巻き込みながら活動を行うかにかかっている。
  2. 令和2年度制作したPVを令和3年度全国発信する予定であったができていない。令和4年度は多くの大会等が再開されると聞いているので、タイムリーに全国発信できる大会で発信し、PV制作の輪を広げていく。
  3. 農業の魅力を子どもたちに伝えるPJを複数計画したが、実際の活動にまで至っていないPJもある。下準備段階のものもあるが、令和4年度の取り組みについて再度コロナの状況をみながら柔軟な軌道修正を行う必要を感じている。

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