グラレコに触れ、スキルを学び、伝え方の選択肢を広げることができた

団体名:新見でグラレコを学び、活用する会
代表者:広瀬綾子 所在地:新見市 設立年:2021年 メンバー数:20名
助成年度:2021年度 教育文化活動助成
  • 有志プロジェクトの熟議の場での活用
  • 福祉に関する地域課題解決ワークでの活用
  • 備北民報での記事
  • 1年間の学びとキャリア考えるワークでの活用

活動の目的

教育、福祉、子育て支援関係に関わる会員や学生会員が、日頃からの話し合いの内容をより深く、発展させていく方法として、「グラフィックレコーディング」を学ぶ機会をつくり、会議等の可視化を図っていくことを目的としている。また、「グラフィツクレコーディング」のスキルを実践活動されている講師を招聘しての学び会いの場と交流の場としても位置づけている。それぞれの職場や研修会での具体的な活用方法を模索していくことにより、キャリアアップにも繋がっていく。

活動の内容及び経過

「グラフィックファシリテーター」北浦菜緒さんを講師にお招きしての研修会を継続的に行ってきた。4月13日に会の立ち上げを行い、公文学長を含む35人でのスタートをきった。Zoom会議や対面学習、授業でのグループワークなど、大学教員との連携を重ねながらスキルアップを図っていった。新見公立大学の学生寮の1階部分の交流棟の活用プロジェクトに、津山市の和田優輝氏もお招きし、「グラレコ」を取り入れた全学生や教職員への情報発信を行っていった。実用的な活用方法を学ぶ貴重な機会となった。

活動の成果・効果

新型コロナウイルス感染症の影響で当初の予定とは異なったが、授業やプロジェクトにて学生がグラレコを学び、地域課題解決やイベント企画、地域の方との熟議などの場での実践を重ねることができた。レコーディングをしながらファシリテーションを行う場を設けた際は、2回目には指示を出さずとも描きながら問いかけをする活用の姿を見ることができた。学生からは、伝えたいことを自分や仲間とまとめる難しさを感じつつも、まとめ方や伝え方を仲間と学び合い、自分や仲間、学ぶ領域に対する新しい気づきを得ることができたという言葉が見られた。また、自分の日々や将来への意欲や、保育・看護・福祉領域への探求心、現場や地域全体への知的好奇心など、まとめる過程や仲間とシェアする活動を通じて、学生自身の人間力の高まりを感じることができた。

今後の課題と問題点

現状は、まとめるフレームを予め用意し、自分の考えや他者との対話でフレームの中身をまとめていく実践がほとんどである。今後の課題としては、まとめるフレームを自ら考え、描いていく手法を知り、実践し続けることと感じる。ただ、ただでさえ授業や様々なプロジェクト、アルバイトなどで多忙を極める学生に今以上の新しい知識に時間を割くことは、教職員も現状を鑑みながら関わっているため、適切ではない。日常使いができるグラレコ作成フレームを時間をかけずに習得する、もしくは実践する仕掛けが必要である。

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