2021年度から岡山市「旭竜子育て広場」が旧旭竜幼稚園で開設

活動の目的

子どもたちが自由にのびのびと遊べ、親たちは子どもを見守りながら、学んだり、交流できる場所を作るために、閉園した旧岡山市立旭竜幼稚園を活用できないかと任意団体を立ち上げ、活動を始めました。天候に左右されず体を動かして遊ぶことができる室内と、遊具もあり広くフェンスに囲まれた見守りやすい園庭は幼児から小学生の居場所として最適です。
旭竜学区近隣の子育て家庭は、遊び場を求めて車でわざわざ他市まで出かけています。核家族が多く、居住年数が短い子育て世帯も多いため、孤立しがちです。もっと岡山市内におやこがのびのび遊べる場所を増やしたいと思います。
また、地域の多世代が自然に触れ合うことができる交流拠点をつくることで、妊娠期から知り合いを増やし、出産後の安心に繋げます。

活動の内容及び経過

設立当初（2019年11月）は旭竜コミュニティハウスにおもちゃや飲み物を準備し、親は子どもを見守りながら交流するという活動でした。しかし、コロナ禍となり、室内での活動を休止し、SNS情報発信を行いました。７月からは室内活動を再開し、合計29回開催しました。

• ５月学区在住のキッチンカーを招き、野外でぷちマルシェを開催（２回）
• ６月地域の公園にて、子育て広場を開催（４回）
• ７月感染症対策をしながら室内での活動を再開
• ８月地域の子どもたち向けに夏祭り
• ９月子育て広場、映画を見よう
• 10月子育て広場、理学療法士によるストレッチ講座、こども服リサイクル会
• 11月子育て広場、製作ワークショップ
• 12月子育て広場、歯科医師による歯のお話会、座談会
• １月子育て広場、プレママ、0.1歳の日、助産師による性のお話会
• ２月子育て広場、離乳食のお話、コサージュ作りワークショップ
• ３月子育て広場、ひな祭り製作、リトミック、理学療法士の抱っこ紐の話

活動の成果・効果

• 子育て広場には合計156組の親子が参加してくださいました。様々な講座を通して、学びを共有することができました。
• 子育て広場まんなかの活動がきっかけとなり、旧岡山市立旭竜幼稚園を使用しての岡山市子育て広場「旭竜子育て広場」が開設されました。地域の方々が運営委員会として参加してくださり、乳幼児を迎えるために必要な設備が整っている広々とした室内と、フェンスで囲まれた安全な園庭が使えることは子育て親子にとって有益です。2020年度の活動を通して、地域の方とのかかわりが増し、多世代で手を差し伸べられる関係ができてきたと実感しています。
• SNS発信により、学区外からの参加者が増えてきました。地域の方の協力により、駐車場も確保できるようになりました。

今後の課題と問題点

活動に共感してスタッフになりたいと申し出てくれる方が増えるたび、運営方法や活動内容について、試行錯誤してきました。円滑な組織運営のために事務局体制を整える必要があります。町内会や公民館などと信頼関係ができつつありますが、まだまだ具体的に協力しあうことができていないと思います。
＜課題と問題点＞

• 講座内容、頻度等の見直し
• 活動を持続させるための資金調達
• NPO法人となったことによる事務手続き業務の割り振り
• 地域住民への広報、参加を促す取り組み

また、岡山市子育て広場とNPO法人まんなかとの違いが周知できておらず、活動場所や運営体制が違うため、参加者に混乱を招きました。