備前市内の子どもたち向けに、ドローンを使ったプログラミング教室を実施した

団体名:特定非営利活動法人 f.saloon
代表者:藤村元 所在地:備前市 設立年:2017年 メンバー数:10名
助成年度:2019年度 教育文化活動助成

活動の目的

備前市には都市部に比べてプログラミングやエンジニアリングなどに触れる機会が極端に少なく、またそのような習い事も享受する機会もない。これは子どもたちの将来に選択肢を狭めることとなり、ますますの教育格差を生む原因にもなる。その問題の解消のため、備前市内の子どもたちに向けて、ITや工学への興味関心を育むためにプログラミング教室を実施した。今回はプログラミングにあまりなじみのない子どもたちでもすぐにはいりこめるように、視覚的に印象の強いドローンを使用した。また、機械がどのように動くのかという仕組みを知る意味でも、ドローンでのプログラミングの実施は意義のあることである。

活動の内容及び経過

備前市内の小中学生15人にむけて、全部で3回の連続講座としてプログラミング教室を実施した。また、その開催にあたって、京都の教育団体からの指導を受けてカリキュラムを作成したり、地元の大学生をスタッフとしてともに研修を実施したりして、活動の充実、普及に努めた。

1)ドローン体験

2)ドローンプログラミング基礎

3)ドローンプログラミング発展


活動の成果・効果

講座終了後保護者向けにアンケートをとったところ、おおむね満足のいく結果となった。なかにはドローンに興味を強く持ち、お小遣いをためてドローンを購入することを決めた子供もいた。このように、今回のワークショップを通して子どもたちがITやエンジニアリングに強く興味を持ってくれたとみることができる。また、今回スタッフとして参加してくれた大学生は、次年度から教員になる者が多く、今後学校現場でプログラミングがとりいれられる前に、実践的なカリキュラムの作成や、子どもたちの反応の確認など、有意義な時間になったと思われる。

今後の課題と問題点

プログラミング以上に、幾何学的な考え方の弱さが子どもたちに見られた。今後プログラミングは必要な知識であるが、同時に基本的な数学的素養についても考えなければならない。

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