山陽地域での子どもの自然を生かした体験学習と学習活動支援
代表者:木村和昭 所在地:赤磐市 設立年:2013年 メンバー数:40名 助成年度:2015年度 文化活動助成
目的
山陽団地はかつて新興住宅地として栄えた。今は人口減少や地域の活動が低下し、特に小学校は1400人の児童が200人になった。高齢化した地区で子ども達の活動をする中で地域の繋がりをもとめた。子ども達の居場所つくりを目的に週末子ども教室を実施し、地域の方にボランティアとして参加してもらった。
地域の人(地域の人的宝)地域の資源(山や川の自然)を生かした活動を中心とした。内容は体験型の野外活動を中心に科学を体験したり料理教室を実施。班別の活動として、低・中・高学年の縦のつながりを大切にした。
内容・経過
週末の土曜日を中心に年20回を実施。7人のリーダーが分担。
*野外活動として地元の山登り、里山学習、バーベキュー、野山の探険など
*科学活動としてペットボトルロケット、バルーン、連凧揚げなど
*料理行事として長巻きずしつくり(14m)、焼き芋大会、ソーメン流しなど
*その他の活動として社会見学(新聞社)、エコ学習、俳句つくりなど
また通学合宿を3日間実施した。買い物や共同学習、洗濯、地域の方の協力をえてもらい湯の実施。保護者の協力もあって食事の準備。共同生活を実施。
今年度から3カ年の実施計画としてドミノをいかした地域つくりに取り組む。創造性を養うことと協力性を求めてドミノ大会を地域にねづいたものにする。
今年度はアイランドと小学校の児童、保護者の参加をえて学校の体育館で実施した。今後山陽地域(山陽団地、5000人の住民)の連合町内会に協力を依頼して地域を巻き込んだ行事としたい。将来的には市内(赤磐市)を巻き込み大きな大会を実施してドミノの町と呼ばれることを目指す。
週末行事とは別に学力向上を目的に春、夏、冬の休みに寺子屋教室を実施した。学習とともに英語教室や料理教室を行った。
成果・効果
- 活動が3年目になり、子ども達にも行事に対し慣れと積極性が見られた。
- 学校・教育委員会の支援もあり、12月に地域の子ども支援として文部科学大臣賞を受賞した。
- 行事に対する参加は、子ども登録33名に対し平均して20名、ボランティアは15名、高校生ボランティア2名であった。
- 各行事を実施する前にその行事に対する成果・効果を話し合い、また行事実施後に反省会でその結果を確認してきた。行事後、新聞アイランドだよりを発行しその中で子ども、保護者、ボランティアの意見を聞くことにした。
- 年間を通して、子ども達が自主的に行事に取り組む姿勢が見られるようになり異年齢交流の機会が増し協力するのが見られるようになった。
- ボランティアをはじめ地域の人々と子どものふれあいが深まり、地域の連帯感が増した。
今後の課題と問題点
年間約20回の行事の中で子ども達に興味のあるもの(野外活動、料理)は参加者が多いが、科学や学習的なものには参加が少なく、今後子ども達に伝承したい行事の選択を考えさせられる。高校生のボランティアについて彼らの健全育成にもなり効果は大きいものがあるが、参加が減り今後が懸念される。
今年度、文部科学大臣賞を受賞したことでより一層の飛躍を目指したい。スタッフの研修、見学など研鑽の機会があればよいのですが。