ぼくが、わたしが活動を始めた理由

食イベント通して多文化交流

The World Kitchen実行委員会代表 岡田栞那

  • 知る
  • 2025.03.24

私は瀬戸内海に浮かぶ人口約2000人の島 中島(愛媛県)で生まれ育ち、幼いころから家には毎年アジアの国々から来た農業研修生がホームステイをしていました。そんな環境から日本における外国人技能実習生の課題に関心を持ち、「将来は、中島で外国人技能実習生×まちづくりの事業を立ち上げ、故郷の島から多文化共生のモデルをつくりたい」と思うようになりました。

そして、ローカルかつグローバルな環境で学ぶことができる岡山大学グローバルディスカバリープログラム(GDP)に進学し、英語を共通言語に育った環境も国籍も話す言語も十人十色な学生と学ぶ中で、日々自分の価値観や考えがアップデートされています。

将来へのステップとして岡山のまちでも何かしたいと漠然と思っていた時、岡山市主催の岡山城主要跡地ワークショップに参加しました。同じテーブルになった地域でまちづくりに携わっている社会人の方に自分のビジョンと岡山で何かやってみたいということを伝えると、その方々が以前やられていたThe World Kitchenをやってみないかというご提案を頂き、岡山に来て4カ月目で何も分からない中でしたが、いただいたご縁と自分の好奇心を大事にしたいと思い、“とにかくやってみよう”と活動がスタートしました。

ダイバーシティな環境で学んでいるGDPの学生が多文化交流のきっかけとなるこのイベントを開催することに大きな意義を感じていると共に、食が繋ぐ多文化との出会いが、地道ながらも岡山のまちを豊かにそして、面白くしていくことを信じてやみません。

高島地区の中学生ボランティア「高島地域づくり隊」とのMini The World Kitchen
石山公園で開催したThe World Kitchen2023 in Spring

〈出典〉ふえき 86号(2025年1月25日)