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ぼくが、わたしが活動を始めた理由
モノづくりの楽しさ味わう場づくり
Kojima Kids Art :) 稲葉剛

家族で東京から倉敷市児島に移住してきたのが2021年3月。移住から2年目の秋に児島市民交流センターで開催したイベントが、こどものためのモノづくりイベント「CREATIVE PARK」でした。
普段から自分たちのお店や造形教室で地域の方と交流をしていたのですが、もっと周りの人達を巻き込んでとにかく楽しい場を作ろう、と考えて出てきたのが「こども」、「モノづくり」というキーワードでした。児島は繊維業を始めとして、モノづくりの土台がある土地なので、そこで育つ子ども達にモノづくりの楽しさを味わえる場を作ることで、より良いものや新しいことを創造する力が次世代に繋がっていくのではないかと考えました。
最初の「CREATIVE PARK」は、移住後に知り合った方たちに協力をお願いしたり、地元の企業を紹介していただいたりと、周りの方々の協力により無事開催することができました。初めてのことで、子ども達が集まってくれるか心配だったのですが、当日になったら、用意していた段ボールが早々になくなって近くのお店に集めに回るなど、嬉しい誤算があったことが懐かしいです。
「CREATIVE PARK」の開催をきっかけに、こういった場を継続的に作っていくことが大切だと思い団体としての活動を開始しました。少人数での運営ですが、手伝ってくれる方が沢山いるおかげでイベントやワークショップを行うことができています。
今後、活動を続けていく先で、活動に触れた子ども達が成長した時、こどもの頃のモノづくりの体験が少しでも良い刺激になっていたら良いな、と思っています。
そういった意味でも長く活動を続けていきたいです。


〈出典〉ふえき 86号(2025年1月25日)