ぼくが、わたしが活動を始めた理由

地域の裏方として立ち回る黒子でありたい

頭島あかりまつり実行委員会代表 片倉弘貴

  • 知る
  • 2025.02.06

2018年は第1回頭島あかりまつりの年であり、私が相方とともに頭島に移住し、島の東端でキャンプ場を始めた年でもあります。

縁もゆかりもない頭島にいきなりやってきた素性の知れない男性2人。当然怪しい、胡散臭いと思われるんじゃないか、そう思い地域への挨拶まわりやコミュニティで行われる集まりには時間が許す限り出向きました。

しかし島の人の対応は私たちの思惑とは真逆。快く(面白がって)交流してくださり、「キャンプ場だけで食っていけるのか?」「頭島牡蠣の仕事はどうだ」「地域にはこんな集まりがあるぞ」となにかと気にかけてくれました。そんな中で頭島あかりまつりが開催されると知りました。

学校の文化祭から海外フェスまで、様々なイベントに参加参画し、腕に覚えがあった私は何かお役に立てないかと首を突っ込みちょこまかと紛れ込んだのが始まりです。頭島あかりまつりは不思議と地域のお祭りであるにもかかわらず地域と地域外の垣根がないお祭りです。地元漁師や飲食店や企業、他府県から集まる学生ボランティアに地元の高校生や大学生が自然と融合し島の夏を彩り、島の風習を現代に蘇らせつつ、新しい事にもチャレンジする。

これは島の持つよーまーの精神からくるものだと私は考えます。よーまーは地域言葉で”お節介”の意、口では「また今年もやるんかよ~」と嫌々言いつつ、いつのまにか渦に巻き込まれ体を動かしてくれる。祭り自体のコンテンツも魅力的で、私たちを受け入れてくれた島への感謝もありますが、そんな心地よいお節介が織りなす祭りの雰囲気が私は大好きです!!

小学校で行灯づくりワークショップ
頭島あかりまつり

〈出典〉ふえき 85号(2024年9月25日)