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ぼくが、わたしが活動を始めた理由
地域食材を使った高校生によるシノノメキッチンの開催
SHINONOME Kitchen 牧原直太朗(代表)
高校食物調理科の高校生が地域に出向き、その土地の特産物を使用した料理を提供する出張イベント。活動の中で「高校生でもできること」「高校生にしかできないこと」を見つけ出し、地域住民とのコミュニケーションを通して、高校生の有意義な学びの場、地域活性化への貢献と実践的な実習の機会をつくっている。
小学生の頃、卵焼き作りにはまり、それから料理をすることが楽しくなって岡山県立津山東高等学校食物調理科に入学しました。岡山県立高校では唯一の厚生労働省認可の調理師養成施設です。生徒一同、卒業と同時に調理師免許を取得することを目標に様々な専門教科に意欲的に取り組み、調理実習も毎週行っています。
多くの専門的知識を身につける調理師の卵たちが、自分たちの学びを披露する場は年に一度の文化祭のみ。それ以外は製菓販売等での出店でした。「もっといろんな人に料理を食べてもらいたい」と思っていた時、真庭市で地域と人を元気にする活動を行っているまにワッショイの代表 岡本康治さんに「頑張る高校生が地域の方に料理を提供する場を」と声をかけていただいたのがきっかけでこの活動が始まりました。
自分たちが実習ではできると思っていることはお客様の前では割とできなかったりします。でも、その気づきの積み重ねはやがて成長に繋がった、と僕自身活動を通じて感じました。高校生の内に地域貢献活動をしていたということも、これからの人生できっと自信に繋がると思います。
卒業後も、後輩が「食」のプロフェッショナルとして活躍するためのお手伝いをし続けたいと思っています。
出典:fueki74(2021年1月25日)